マンション管理士と宅建の違い
私は大学卒業後、不動産会社に就職し、宅建士は持ってたけどマンション管理士を取得しました。
営業職として日々奮闘する中で、お客様の住まい探しをサポートする過程で、マンション管理の重要性を実感するようになったからです。そこで、マンション管理士の資格取得を決意しました。
試験勉強は想像以上に難しく、仕事との両立に苦労しました。しかし、マンション管理に関する知識を深めるにつれ、建物の維持管理がいかに重要で、住まいの快適性に直結するのかを改めて理解しました。そして、試験勉強を通して培った知識と経験は、営業の仕事にも活かせるようになり、お客様との信頼関係を築く上で大きな力となりました。
その後、マンション管理士の資格取得を機に、管理部門への異動を希望しました。希望が叶い、管理部門で働き始めてからは、マンション管理士の資格で学んだ知識を活かして、様々な問題解決に貢献することができました。
さらに、マンション管理士の資格取得によって、思いがけない転機が訪れました。それは、管理組合の理事長から、マンション管理会社への転職の誘いを受けたことです。
最初は迷いましたが、自分の知識と経験を活かして、より多くの人々の住まいを守る仕事に携わりたいという思いが強く、転職を決意しました。
現在、私はマンション管理会社で管理主任として働いています。日々、様々な課題と向き合いながらも、マンション住民の方々の快適な生活環境を守るために尽力しています。
宅建士とマンション管理士の二つの資格取得は、私のキャリアに大きな変化をもたらしました。そして、二つの資格が繋いでくれた思いがけない転機によって、私は今、自分の仕事に大きなやりがいを感じています。
マンション管理士と宅地建物取引士(宅建)の違いはなんでしょうか。
マンション管理士は、マンションの管理に関する専門家。マンションの管理組合の役員や管理会社のコンサルタントなど、マンションの管理に携わる仕事に従事することができます。一方、宅建は、不動産の売買や賃貸などの取引に関する専門家であり、不動産会社や金融機関など、不動産取引に携わる仕事に従事することができます。
具体的には、マンション管理士は、マンションの建物や設備の管理、管理組合の運営、管理費の徴収や支出、修繕積立金の運用などの仕事を行います。マンションの管理に関する幅広い知識と経験が必要です。
一方、宅建は、不動産の法律や税制、登記など、不動産取引に関する知識と経験が必要です。
マンション管理士の方が宅建よりも難易度が高いと言われています。これは、マンション管理士の試験範囲が広く、試験問題も複雑であるためです。
マンション管理士と宅建は、どちらが難しい?ダブル受験
マンション管理士の試験合格率は約8%で、宅建士の試験合格率は約16%。マンション管理士の方が宅建士よりも合格率が低いです。
試験の問題数や、必要とされる勉強時間を見てみましょう。
宅建試験の問題数は全50問で、試験時間は2時間(120分)。マンション管理士試験の問題数も全50問で、試験時間も2時間(120分)で同じですが、宅建試験合格に必要な勉強時間は300〜400時間、マンション管理士試験合格に必要な勉強時間は500時間程度と言われています。
合格者数を見てみましょう。
実際の合格者数は、宅建試験の合格者数は年間3万人前後なのに比べ、マンション管理士試験の合格者数は年間1,000人弱から1,500人程度です。(これは、受験者数の違いも大きいです)
マンション管理士の試験に合格することで、マンション管理組合の管理者や管理会社のコンサルタントなど、不動産業界で幅広い活躍の場が得られます。
マンション管理士と管理業務主任者の資格をダブルで取得するとマンションのプロフェッショナルとして評価されます。宅建資格を軸に、別の資格を取ることでより専門性が際立つというわけですね。
というか、宅建だけだと「フーン、それで?」となってしまうので、他の人と差別化を図るために、さらに専門的な資格を取得するというケースが多いようです。
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マン管の資格でできることは?
マンション管理人…俗にマン管(まんかん)と呼ばれています。
マンション管理士とは、マンションの管理組合の運営や相談、住民との権利関係調整、また大規模修繕の計画立案といった、マンション管理に関する相談や入居者トラブルの仲介などを行うことができる国家資格です。
マンション管理士は宅建士とは異なり、独占業務はないので、法律上必須というわけではありませんが、有資格者は、マンション管理会社、不動産会社、建築会社、コンサルタント会社、弁護士事務所、司法書士事務所など、マンション管理に関する仕事では優遇されることが多いようです。
マンション管理士の具体的な仕事内容としては、以下のようなものがあります。
- マンション管理組合の運営や相談
- 大規模修繕計画のチェックや業者選定
- 管理組合の会計管理
- 管理規約の運用
- 管理委託契約のチェックやアドバイス
- 住民同士のトラブルの解決
マンション管理士試験は、毎年1回、1月下旬に行われます。試験は、選択式の筆記試験と論文式の筆記試験から構成されています。受験資格には、年齢、学歴、実務経験などに制限はありません。そのため、誰でも受験することができます。
また、マンション管理士の資格は、一度取得すれば一生涯有効です。そのため、定年退職後も、マンション管理士として働き続けることも可能です。
マンション管理士と宅建の比較
項目 | マンション管理士 | 宅建士 |
---|---|---|
対象 | マンションの管理 | 不動産取引 |
資格の種類 | 名称独占資格 | 業務独占資格 |
試験科目 | マンション管理法、民法、建築基準法、会計学、マンション実務 | 宅地建物取引法、民法、不動産登記法、建築基準法、税法、測量法 |
合格率 | 7~9% | 17~19% |
仕事内容 | 管理組合の運営や相談、大規模修繕の計画立案、住民との権利関係調整など | 不動産の売買・賃貸、仲介、相談など |
受験資格 | 年齢、学歴、実務経験などに制限なし | 年齢、学歴、実務経験などに制限なし |
有効期限 | 5年(講習受講で更新) | 5年(講習受講で更新) |
宅建士は、不動産の売買や賃貸、交換などの仲介業務を行うための資格です。そのため、宅建士試験では、不動産の法律や税制、金融、測量、建築、設備などの知識が問われます。
一方、マンション管理士は、マンションの管理や運営を行うための資格です。そのため、マンション管理士試験では、マンションの管理組合の運営、管理委託契約、修繕積立金、建物設備、法令などの知識が問われます。
難易度でいえば、マンション管理士の方が宅建士よりも難易度が高いと言われています。これは、マンション管理士試験で問われる範囲が広いことと、合格率が低いことなどが理由です。
マンション管理士と宅建士のどちらを取得すべきかは、自分の将来のキャリアプランによって異なります。ざっくりまとめるとこう。
- 不動産の仲介業務に携わりたい→宅建士の取得
- マンションの管理や運営に携わりたい場合→マンション管理士の取得