0円土地関東で無償譲渡される理由と不動産従事者が知るべきリスク

0円土地関東の無償譲渡

0円でも贈与税が200万円を超えるケースがあります。

この記事の3つのポイント
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関東で0円土地が増加中

埼玉・茨城・栃木を中心に無償譲渡物件が急増。固定資産税や管理費の負担回避が主な理由

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0円でも高額な税金が発生

贈与税・不動産取得税・登録免許税で20万円超は当たり前。評価額次第で200万円以上も

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隠れたリスクと法的トラブル

境界不明・構造欠陥・賦課金負担など、契約後に発覚する問題が多発している


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0円土地関東エリアの分布状況

関東エリアでは、埼玉県・茨城県・栃木県を中心に0円土地の無償譲渡物件が増加しています。特に秩父地域や北部地域では、自治体が運営する空き家バンクの掲載物件数が多く、不動産従事者が顧客紹介する際の選択肢が豊富です。東京都でも奥多摩町や八王子市、町田市などで0円物件が出ています。

参考)関東 – 【みんなの0円物件】無償譲渡物件の不動産マッチング…

「みんなの0円物件」や「全国0円不動産」といった専門マッチングサイトでは、関東エリアの物件が常時更新されており、土地だけでなく建物付きの無償譲渡案件も確認できます。栃木県矢板市ではJR矢板駅から車で5分という市街地に近い便利な土地が0円で譲渡されるなど、立地条件が比較的良好な物件も存在します。

参考)https://zenkokuzeroen-fudosan.com/pages/29/

茨城県境町では、月額52,000円で20年間住み続けると新築戸建住宅を無償譲渡する独自の取り組みも実施されています。この方式は賃貸期間中の家賃収入を前提とした仕組みで、不動産従事者にとっては新しいビジネスモデルの参考になります。

不動産従事者が0円土地を顧客に紹介する際は、各自治体の空き家バンクや専門サイトを定期的にチェックすることが基本です。掲載物件の約9割が取引成立するという高いマッチング率も報告されており、需要の高さが伺えます。

参考)【0円物件】なんと9割取引成立! 超人気「無償譲渡物件のマッ…

0円土地が無償譲渡される背景

0円土地が無償譲渡される最大の理由は、所有者が毎年負担する固定資産税や管理費から解放されたいという経済的動機です。特に高齢化により遠方の土地を管理できなくなったケースや、相続で取得したものの活用予定がない土地が対象になります。

参考)無償譲渡とは?土地や不動産を無償譲渡で受けるときのメリットや…

土地の評価額が低い場合でも、固定資産税は毎年課税されます。例えば評価額1,000万円の土地なら年間約14万円の固定資産税が発生し、10年で140万円もの負担になります。売却しようにも買い手がつかない場合、所有者は税金を払い続けるしかありません。

こうした状況が0円譲渡を選ぶ背景です。

参考)https://www.ieuri.com/bible/money/27300/

また、相続土地国庫帰属制度を利用しようとしても、境界不明地や崖地、公道に接していない土地は引き取り対象外となるため、国に返すこともできません。土地改良区の賦課金が発生している農地や、下水道の受益者負担金が残っている土地も同様に却下されます。結果として、無償譲渡が唯一の処分手段となるのです。

参考)(実例あり)相続土地国庫帰属制度の条件は本当に厳しいのか?承…

不動産従事者は、こうした背景を理解した上で、譲渡側の事情をヒアリングすることが重要です。なぜ0円なのかという理由の中に、譲受側にとってのリスク要因が隠れている可能性があるからです。

0円土地でも発生する税金と費用

0円で土地を取得しても、税金や諸費用はゼロになりません。個人間での無償譲渡の場合、譲受側には贈与税が課される可能性があります。贈与税には年間110万円の基礎控除がありますが、土地の固定資産税評価額が110万円を超えると課税対象です。

参考)不動産の無償譲渡とは? 0円物件を取得するメリット・デメリッ…

例えば評価額1,000万円の土地を0円で譲り受けた場合、贈与税の計算式は「(1,000万円-110万円)×40%-125万円=231万円」となります。つまり0円で取得しても231万円の贈与税を納める必要があるということですね。

不動産取得税も別途発生します。固定資産税評価額の3~4%が課税されるため、1,000万円の評価額なら30~40万円の出費です。さらに所有権移転登記のための登録免許税(評価額の2%)や、司法書士報酬(3~5万円程度)も必要になります。

参考)https://www.esquire.com/jp/culture/column/a40684681/dol-how-much-does-it-actually-cost-to-get-the-dream-0-yen-villa-thorough-simulation/

実際の事例では、0円別荘を取得した際に登録免許税・印紙代2万8860円、司法書士報酬5万2500円、贈与税9万7200円、不動産取得税5万円の合計22万8560円が発生しています。

0円でも20万円以上かかるのが現実です。

顧客に0円土地を紹介する際は、取得費用として最低でも20万円以上、評価額が高ければ200万円を超える可能性があることを必ず説明してください。「0円=無料」と誤解させないことが不動産従事者の責務です。

0円土地の契約トラブルと法的リスク

無償譲渡は不動産会社が仲介しない個人間取引が一般的なため、契約内容の不備や認識の相違からトラブルに発展するリスクが高くなります。特に問題になるのが、契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)の取り決めです。

参考)【不動産の個人売買や無償譲渡による問題(トラブル)と解決法】…

個人間取引では「契約不適合責任免責」として、譲渡側が一切の責任を負わない契約も可能です。この場合でも、譲渡側は把握している物件の欠陥をすべて告知する義務があります。しかし実際には、雨漏りやシロアリ被害といった隠れた欠陥が引き渡し後に発覚するケースが少なくありません。

長期間放置されていた物件では、構造材の腐食・傾き・基礎部分の亀裂など重大な欠陥が潜んでいる可能性があります。こうした問題が発覚した際、責任の所在が曖昧だと損害賠償請求に発展する恐れがあります。

参考)無償譲渡物件(0円物件)とは?メリットやデメリットについて…

境界不明地も大きなリスクです。相続土地国庫帰属制度では境界不明地は引き取り対象外となるほど、境界問題は深刻です。境界が確定していない土地を譲り受けると、隣地所有者との紛争に巻き込まれる可能性があります。筆界未定地でも申請が認められる場合はありますが、現地で境界点が確認できないケースは要注意です。

公道に接していない土地(いわゆる無道路地)も法的リスクが高い物件です。建築基準法では原則として建物が建てられず、資産価値がほぼありません。隣地所有者との通行権交渉が必要になるなど、活用に大きな制約があります。

不動産従事者は、契約前に必ず専門家(司法書士・土地家屋調査士)を交えて物件の状態を確認し、契約書に責任範囲を明記するよう顧客にアドバイスすべきです。「タダだから」という理由で安易に勧めると、後で顧客から責任を問われる可能性があります。

0円土地の活用提案と収益化の可能性

0円で取得した土地でも、立地や用途次第では収益化できる可能性があります。不動産従事者が顧客に提案できる活用方法をいくつか紹介します。

まず、市街地に近い土地なら駐車場経営が現実的です。初期投資を抑えてすぐに賃料収入を得られるメリットがあります。月極駐車場なら舗装せずに砂利敷きでも運営可能で、管理会社に委託すれば手間もかかりません。関東エリアで駅から車で5~10分圏内の土地なら、月1万円程度の賃料設定で需要が見込めます。

太陽光発電用地としての活用も選択肢です。日当たりが良く、一定の面積(100坪以上)があれば、太陽光パネルを設置して売電収入を得られます。初期投資は必要ですが、固定価格買取制度(FIT)を活用すれば長期的な収益が期待できます。

農地として活用する場合は、地元の農家に貸し出す方法があります。ただし農地法の規制があるため、農業委員会への届出や許可が必要です。賦課金が発生する土地改良区内の農地は、年間の費用負担も考慮してください。

DIY型の別荘やセカンドハウスとして自己利用する提案も有効です。リフォーム費用は発生しますが、0円で取得した分の資金を改修に充てられます。特に自然豊かなエリアの物件は、テレワーク拠点やワーケーション施設として需要が高まっています。

ただし、活用できない立地や用途制限がある土地も存在します。市街化調整区域や傾斜地、無道路地などは建築制限があり、実質的に利用価値がない場合もあります。顧客に提案する前に、必ず都市計画法や建築基準法上の制限を確認してください。

活用の見込みがない場合は、取得を見送るよう助言することも不動産従事者の重要な役割です。無理に取得させて固定資産税の負担だけが残る事態は避けなければなりません。

【みんなの0円物件】関東地方の物件一覧

関東エリアの最新0円物件を確認できる専門サイトです。物件の詳細情報や譲渡条件が掲載されており、顧客への情報提供に役立ちます。

埼玉県 市町村空き家バンク一覧

埼玉県内の自治体が運営する空き家バンクの一覧ページです。秩父地域や北部地域は掲載物件数が多く、0円物件も定期的に更新されています。