あげます家の無償譲渡の仕組み
0円でも評価額200万円の物件なら贈与税が約9万円かかります。
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あげます家が増加している背景と空き家問題
全国の空き家数は過去最多の900万戸に達し、7軒に1軒が空き家という状況です。所有者にとって空き家の維持管理は大きな負担となり、固定資産税の支払いや近隣トラブルのリスクが続きます。
不動産業者も役所も扱えない物件が増える中、無償譲渡という選択肢が注目されています。放置すれば火災や倒壊のリスクがあり、近隣住民に損害を与えた場合には賠償責任も発生します。
こうした背景から「みんなの0円物件」などのマッチングサイトが登場し、これまでに1,000件近くの成約実績を上げています。譲渡する側は管理の手間から解放され、譲り受ける側は「家」という資産を得られるメリットがあります。
お金を払ってでも手放したい所有者と、無料で物件を得たい人のニーズが一致した結果ですね。
参考)空き家マッチング成約率90%!“みんなの0円物件”が教える社…
無償譲渡における税金と費用の実態
「0円物件」でも各種税金が免除されることはありません。不動産取得税は固定資産税評価額を基に計算され、評価額が200万円の場合、標準税率3%で約6万円が課税されます。
参考)【0円物件を買ってみた結果…】体験談や損得が決まるポイントを…
贈与税については、個人間の無償譲渡は贈与とみなされ、評価額が110万円を超えると課税対象になります。
登録免許税や司法書士報酬も別途必要です。
参考)「無料で空き家差し上げます」はホント?地方にある「0円物件空…
| 税金・費用の種類 | 概要 | 目安金額 |
|---|---|---|
| 不動産取得税 | 固定資産税評価額×3% | 評価額200万円で約6万円 |
| 贈与税 | 評価額110万円超で課税 | 評価額により変動 |
| 登録免許税 | 所有権移転登記に必要 | 数万円程度 |
| 固定資産税 | 毎年4~5月に納税 | 評価額100万円で年1~2万円 |
固定資産税は所有者に毎年課税されるため、譲り受けた後も継続的な負担が発生します。評価額が100万円の場合、年額1~2万円程度です。
つまり税金だけで十数万円かかる計算です。
あげます家のリフォーム費用と修繕リスク
長期間放置された空き家は劣化が進んでおり、想定以上の修繕費用がかかるケースが多くあります。フルリフォームが必要な場合、1,000万円~2,000万円という大規模な出費になることもあります。
参考)「空き家差し上げます」は本当に無料?0円物件のメリットとリス…
人が住んでいない住宅は換気や清掃が行われないため、カビや腐食が進行しやすくなります。水回りの配管劣化、屋根の雨漏り、シロアリ被害など、目に見えない箇所の損傷も懸念されます。
取得前に建物の状態を詳しく調査し、修繕費用の見積もりを取ることが不可欠です。無償譲渡物件では瑕疵担保責任が免責されているケースが多く、取得後に判明した欠陥について前所有者に責任を問えません。
痛い出費です。
マッチングサイトの成約率と仲介手数料
「みんなの0円物件」は成約率8~9割超という高い実績を持つマッチングサイトです。掲載物件はすべて0円の無償譲渡物件で、これまでに1,000件近くの成約を実現しています。
参考)(2ページ目)「0円負動産マッチング」で空き家問題解決へ?|…
サービスには「0円プラン」と「おまかせプラン」があります。0円プランは掲載から契約まですべて自分で進めるため費用はかかりませんが、おまかせプランでは譲渡側から所有権移転完了時に16.5万円の手数料を徴収する仕組みです。
譲渡する側は管理の手間や将来のリスクから解放されるため、手数料を払ってでも手放したいというニーズがあります。一方、譲り受ける側は無料で物件を得られる点に魅力を感じています。
成約率が高い理由は、双方のニーズが明確に一致しているからですね。
不動産従事者としては、クライアントがこうしたサービスを利用する際に、税金や修繕費用についての正確な情報提供が求められます。
不動産従事者が注意すべき訳あり物件のリスク
無償譲渡される物件には、立地が悪い、再建築不可、共有名義でトラブルがあるなど、何らかの「訳あり」要素が含まれていることが多くあります。住環境に問題があるケースもあり、騒音や日当たり、治安面での課題が後から判明することもあります。
曜日や時間帯によって騒音がひどい場所や、夜間に街灯が少なく物騒な環境など、短時間の下見では気づきにくい問題が存在します。草木が伸び放題で近隣とトラブルになっている物件や、害虫が繁殖している物件もあります。
📌 訳あり要素の具体例
こうした物件を取得した場合、後々のトラブルや追加コストが発生するリスクがあります。不動産従事者はクライアントに対して、物件調査の重要性を十分に説明し、専門家による建物診断や法的チェックを推奨する必要があります。
契約書の作成や第三者の立ち会いも、譲渡する側・譲り受ける側双方にとって安心材料になります。
あげます家を活用した成功事例と失敗事例
三重県鳥羽市では、築約100年の空き家を0円で取得し、リノベーションして旅館として再生させた成功事例があります。空き家を必要としている人に直接譲渡できる点が、無償譲渡のメリットです。
参考)広島で「別荘 あげます」を実現する3つの方法|無償譲渡より早…
一方で失敗事例も存在します。共同空間が多いシェアハウスとして活用しようとしたものの、入居者同士のトラブルが頻発して運営が困難になったケースがあります。民泊として運用した際には、深夜パーティーの騒音で近隣からクレームが来たり、宿泊者同士のトラブルで低評価を受けたりした事例もあります。
参考)「無料で空き家差し上げます」の成功例と失敗例!取得の流れと注…
| 成功・失敗 | 活用方法 | 結果 |
|---|---|---|
| ✅ 成功 | 旅館へリノベーション | 地域に根付いた観光資源として再生
成功のポイントは、取得前に活用目的を明確にし、修繕費用や運営コストを正確に見積もることです。不動産従事者は、クライアントの活用計画が現実的かどうかを冷静に判断し、リスクを含めた情報提供を行う必要があります。 贈り物という感覚で次の人に使ってもらいたいという所有者の思いを尊重しつつ、譲り受ける側には現実的な負担を理解してもらうことが重要です。 クライアントへのアドバイスと契約時の注意点不動産従事者として、クライアントに「あげます家」を紹介する際には、無料であることのメリットだけでなく、税金や修繕費用などの負担を明確に伝える必要があります。評価額が110万円を超える物件では贈与税が発生し、さらに不動産取得税や登録免許税も別途かかります。 契約前に確認すべきポイントは以下の通りです。 ✅ 物件調査の徹底
✅ 費用の明確化
✅ 契約書の整備
無償譲渡では瑕疵担保責任が免責されている場合が多いため、取得後に発見された欠陥について前所有者に責任を問えないことを理解してもらう必要があります。第三者の専門家を契約に立ち会わせることで、双方にとって安心材料になります。 無償譲渡物件の具体的な掲載事例や成約実績を確認できる公式サイトです。 無料譲渡物件の実態と修繕費・税金の詳細について解説されています。 不動産従事者は、クライアントが無償譲渡物件を安全に取得できるよう、客観的な情報提供とリスク説明を行うことが求められます。所有権放棄が難しい点も含めて、長期的な視点でアドバイスすることが大切です。 |

