ゼロ円不動産関東取得方法と物件実態
関東のゼロ円物件は年間242件も流通していますが、8割以上で改修費が100万円を超えるリスクがあります。
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ゼロ円不動産関東の取得ルートと具体的物件例
関東でゼロ円不動産を取得するには、自治体運営の空き家バンクと民間マッチングサイトという2つのルートがあります。
自治体ルートでは、東京都奥多摩町と茨城県境町が代表的です。奥多摩町は2020年4月から「0円空き家バンク」制度を開始し、物件情報をオンラインで公開しています。この制度では、町が物件の案内は行わず、当事者同士が直接交渉する形式を採用しています。
茨城県境町では25年間の居住を条件に戸建住宅を無償譲渡する「アイレットハウス オハナタウン」という制度がありました。譲渡までは賃貸扱いとなり、固定資産税や火災保険がかからない点が特徴です。
ただし現在は満室となっています。
参考)関東で1円物件は買える?おすすめエリアと低額・無償譲渡の注意…
民間ルートでは「みんなの0円物件」「家いちば」「ジモティー」などのマッチングサイトが主流です。「みんなの0円物件」には全国で972件、関東だけで242件の無償譲渡物件が掲載されています。
ゼロ円不動産関東エリア別の物件分布状況
関東では千葉県・栃木県・東京都多摩地域にゼロ円物件が集中しています。
参考)関東エリアで1円物件は買える?1円で空き家が買える地域を紹介…
千葉県では南房総地域と外房地域が中心です。これらの地域は空き家率が高く、鴨川市・勝浦市・南房総市などで物件が多く見つかります。実際に千葉市内でも成約事例があり、比較的県中心部でもゼロ円物件の取得は可能です。
栃木県では那須塩原市エリアで物件が多数存在します。ただし山林や別荘の取引が中心で、一般住宅は少ないことが特徴です。那須町も空き家率が高いため、狙い目のエリアといえます。
東京都では23区外の多摩地域が主な対象です。奥多摩町は特に空き家が多く、前述の「0円空き家バンク」制度も運営されています。都心に近い神奈川県でも、横浜市内でゼロ円物件の成約事例があります。
茨城県では鉾田市エリアで売買成約事例が多いです。農業が盛んな地域であるため、農地付き物件も見られます。埼玉県と群馬県の物件は他県と比べて少ないのが現状です。
ゼロ円不動産取得にかかる隠れたコストの内訳
物件価格は0円でも、取得後に発生する費用が平均150〜300万円かかります。
まず登記・契約手続きに関する費用として、司法書士への依頼料が10〜15万円、不動産会社への手数料が発生します。「みんなの0円物件」の「おまかせプラン」では、契約手続きのサポートが15万円で提供されています。
税金面では不動産取得税と固定資産税が継続的にかかります。固定資産税評価額が低い物件なら年間数千円で済む場合もありますが、建物の状態次第では負担が重くなります。
最も高額なのが改修費用です。老朽化した建物の場合、屋根・外壁・水回りの修繕だけで100万円以上かかることも珍しくありません。シロアリ被害がある場合、駆除と補修で追加費用が発生します。耐震基準を満たしていない物件では、耐震補強工事も必要です。
その他の費用として、ライフラインの引き込み工事、定期的な維持管理費、草刈りや雪下ろしなどの費用も考慮すべきです。遠隔地の物件では管理業者への委託費も必要になります。
0円物件の詳細なコスト構造と注意点について、こちらの記事で専門家が解説しています
ゼロ円不動産の法的リスクと特定空き家指定の危険性
ゼロ円物件には建物の老朽化による安全性問題という法的リスクが伴います。
最も深刻なのが「特定空き家」への指定リスクです。特定空き家に指定されると、固定資産税の軽減措置が外れて税額が最大6倍になり、修繕または解体命令が出されます。命令に従わない場合、行政代執行により強制解体され、その費用が所有者に請求される仕組みです。
入居者がいないまま物件を放置して老朽化が進むと、この指定を受けやすくなります。そのため取得後は速やかに活用計画を実行し、適切な管理を行う必要があります。
契約トラブルにも注意が必要です。譲渡前には買い手の意思や活用計画をしっかり確認し、契約書と登記を速やかに完了させることが重要です。立地や用途制限、インフラの有無は事前の説明が不可欠で、都市計画区域や農地転用の規制がある地域では希望通りの活用ができない場合があります。
これらの条件を事前に調査・整理し、相手にわかりやすく伝えることが信頼につながるのです。
不動産従事者が顧客に伝えるべき活用戦略と補助金制度
ゼロ円物件を成功に導くには、投資としての収益化戦略と補助金活用が鍵となります。
投資として成功させるポイントは、ターゲット層の明確化です。移住者・単身者・ファミリー層のどれを狙うかで、リノベーション方針が大きく変わります。適切な家賃設定には地域相場の調査が欠かせません。
活用方法として民泊などの宿泊施設、コミュニティハウス、シェアオフィス、福祉施設などの選択肢があります。差別化要素を創出するには、リノベーションによる付加価値の提供が効果的です。
遠隔地の場合は管理体制の構築も必須です。
参考)0円物件とは?無料で不動産を手に入れるメリットや活用方法を説…
補助金制度の活用も検討すべきです。千葉市では耐震診断費・耐震改修費等を補助する制度があります。自治体によってリフォーム助成金や空き家活用補助金が用意されているため、「地域名+空き家補助金」で検索するとよいでしょう。
成功のための行動指針としては、物件の状態・周辺環境・法的制約について徹底的に調査を行い、可能な限り現地を視察し、専門家による建物診断を受けることが重要です。
十分な事前調査が成功の土台になります。
| 活用方法 | 初期投資目安 | 収益性 | 適した立地 |
|---|---|---|---|
| 民泊・宿泊施設 | 100〜300万円 | 中〜高 | 観光地・駅近 |
| シェアオフィス | 50〜150万円 | 中 | 地方都市 |
| 長期賃貸 | 150〜300万円 | 低〜中 | 生活圏内 |
| 福祉施設 | 300万円以上 | 中 | 住宅地 |
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