解体住宅の費用と税金の注意点

解体住宅の費用と税金

解体後すぐ更地で売らないと固定資産税が6倍になります。

この記事のポイント
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解体費用の内訳を把握

本体工事だけでなく付帯工事や届出費用まで含めた総額を理解する

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固定資産税の増額リスク

住宅用地特例が外れることで税負担が最大6倍に跳ね上がる仕組み

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業者選定の重要ポイント

見積もりの見方や不動産仲介との連携で失敗しない選び方


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解体住宅の構造別費用相場と総額目安

 

住宅解体の費用は構造によって大きく異なり、木造で1坪あたり3~5万円、鉄骨造で6~7万円、鉄筋コンクリート造で7~8万円が相場です。30坪の木造住宅なら90~150万円、40坪なら120~200万円、50坪なら150~250万円程度が目安になります。

参考)家の解体費用相場はどれぐらい?一戸建ての費用相場と安く抑える…

鉄筋コンクリート造はより堅固で解体に時間と手間がかかるため、費用も高額です。たとえば80坪の木造アパートで320~400万円に対し、同規模の鉄筋コンクリート造アパートでは560~640万円程度と約1.5倍の差が生まれます。構造が頑丈であるほど重機の稼働時間や産業廃棄物の処理費用が増えるということですね。

参考)https://www.homes.co.jp/cont/money/money_00457/

道路の幅や敷地へのアクセス条件も費用を左右する重要な要素です。重機が入れない狭小地では手作業が増え、人件費と工期が膨らみます。また、隣接建物との距離が近い場合は養生や騒音対策にコストがかかるため、複数の業者から見積もりを取ることが基本です。

解体住宅の付帯工事費用の内訳

住宅本体の解体費用に加えて、付帯工事として敷地内の設備や残置物の撤去費用が別途発生します。付帯工事を伴う場合は数万円から数十万円以上が追加でかかることも珍しくありません。

参考)解体工事の付帯工事とはどんな工事?費用の目安と見積もり時のポ…

具体的には、樹木の撤去が1本あたり1~5万円(幹の太さで変動)、庭石の撤去が5~10万円程度、ブロック塀や門扉などの外構撤去が10~50万円程度です。残置物の処分は家具や家電の量によって5~30万円程度と幅があります。門扉や倉庫などその他の付帯物は1個あたり約2万円から個別に計上されるのが一般的です。

井戸や浄化槽がある場合はさらに注意が必要です。井戸の撤去処分費は5万円程度、浄化槽の撤去費は15万円程度が相場となります。これらは見積もり段階で明記されているか必ず確認すべきですね。

解体住宅の見積もりで確認すべき記載事項

見積もりを受け取ったら、総額だけでなく内訳や備考欄を丁寧にチェックすることが重要です。特に「一式」としか書かれていない項目や、工事内容が省略されている見積もりには注意が必要です。

参考)解体の見積もりの仕方|費用の内訳・チェックポイント・トラブル…

地中障害物の記載の有無、アスベストの除去費用の記載の有無、室内残置物の記載の有無、人件費の記載の有無、産業廃棄物の記載の有無といった6つのポイントは必ず確認しましょう。地中障害物やアスベストは、記載がない場合に後から追加費用を請求されるリスクがあるためです。

参考)https://ieul.jp/column/articles/85471/

「別途費用」が明記されていない見積もりも要注意です。工事開始後に想定外の追加費用が発生しないよう、どの項目が含まれ、何が含まれないのかを業者に明確に確認することが原則です。家屋構造や立地条件による費用の違いも見積もり比較時に意識すべき点ですね。

解体住宅後の固定資産税が最大6倍になる理由

建物を解体して更地にすると、固定資産税が最大6倍に跳ね上がる可能性があります。これは住宅が建っている土地に適用されていた「住宅用地の特例」が外れるためです。

参考)建物の解体後に固定資産税が上昇する理由!税負担を減らすための…

住宅用地の特例とは、土地に建物(住宅)が建っている場合に固定資産税や都市計画税を大幅に軽減する制度です。具体的には、小規模住宅用地(200㎡以下の部分)で評価額が6分の1に、一般住宅用地(200㎡を超える部分)で評価額が3分の1に軽減されます。

参考)解体工事後の固定資産税はどう変わる?仕組みと節税ポイント

解体後はこの特例が使えなくなり、本来の評価額で課税されるため税額が大幅に増えます。たとえば評価額が600万円で200㎡の土地の場合、特例適用時は100万円に軽減されていた課税標準額が、解体後は600万円に戻るため、固定資産税も6倍になるということです。

痛い出費です。

固定資産税は毎年1月1日時点の状況で課税されるため、解体のタイミングは慎重に検討する必要があります。年末に解体すると翌年から税負担が増えるため、売却予定がある場合は売買契約のスケジュールと連動させることが条件です。

参考)https://www.crassone.jp/faq/12809

解体住宅のアスベスト届出と工期延長のリスク

2022年4月1日から、アスベストの有無にかかわらず一定規模以上の解体・改修工事では事前調査結果の電子報告が義務化されています。具体的には、建築物の解体工事床面積の合計が80㎡以上、改修工事で請負代金の合計額が100万円以上(税込)の場合が対象です。

参考)アスベスト届出の知識|レベル別手続き・書類・期限一覧 – 在…

アスベストが含有していた場合、レベル1・2(吹き付け材や保温材など)であれば作業開始の14日前までに「特定粉じん排出等作業届出書」を都道府県知事または市町村長に提出する必要があります。労働基準監督署への「建築物解体等作業届」も作業開始前に提出が必要です。

アスベスト調査が徹底されることで、これまでより含有の建物が高確率で判明すると予測されます。調査の結果含有だった場合に解体工期が延長されるため、売却予定の場合は引渡日に余裕を持っておくとよいです。工期延長はスケジュール管理に影響するだけでなく、除去費用も追加で発生するため見積もり段階での確認が必須です。

参考)アスベスト関連法の改正でどう変わる!? プロが答える豆知識

解体住宅業者の選び方と不動産仲介との連携

解体業者を選ぶ際は、不動産会社やハウスメーカーからの紹介・仲介を活用する方法があります。解体後の土地活用や建物の建築は不動産会社やハウスメーカーが関わるため、その前段階の解体工事を紹介してもらう、もしくは一任することもできます。

参考)家の解体業者の調べ方は? 絶対失敗したくない業者選びについて…

ただし、紹介手数料として解体費用に上乗せされるケースが多い点には注意が必要です。多くの場合、不動産業者からの紹介を受けると通常の解体費用に紹介手数料が加算されるため、コストが増える可能性があります。

参考)「解体業×不動産業」が生み出す提供価値|鈴木 愛綺(すずき …

一方で、宅建業免許と建設業の許可(解体工事業)の両方を取得している業者であれば、不動産の査定金額と正確な解体費用の見積もりを同時に提示できるため、資金計画が立てやすくなります。不動産の売却金額から解体費用を差し引いた売却益を受け取る流れにできるので、売却活動における資金面での不安を解消できますね。

同業者だけでなく不動産会社やハウスメーカー・工務店とも幅広いネットワークを持つ業者を選ぶと、解体工事後の土地活用の相談にも対応してもらえます。解体に関する許可や資格を各種所有した経験豊富な担当者が見積もりから施工管理まで担当する業者なら、売却活動全体における安心をご提供できるはずです。

解体住宅の売却タイミングと販売戦略

解体後の土地売却では、市場の動向を見極めて最適なタイミングで売り出すことが重要です。春(3~4月)や秋(9~10月)は住宅購入や事業用地の需要が増加し、売却に適したタイミングとされています。

参考)解体後の土地売却完全ガイド|流れ・費用・成功のポイント

低金利の時期や不動産市場の活性化が見込まれる時期に売却を行うと、買い手がつきやすくなります。経済状況や金利動向をチェックすることで、有利な条件での売却が期待できます。新しい商業施設や交通インフラの整備が予定されているエリアでは、土地の価値が上がる可能性があるため地域の開発計画も活用しましょう。

複数の不動産会社に査定を依頼し、適正な価格を設定することが基本です。無料査定を活用して、より高い価格で売却できる可能性を探ります。価格交渉の余地を持たせるため、最初の設定価格をやや高めに設定するのも一つの戦略ですね。

購入希望者がスムーズに現地を見学できるよう、土地の整備や資料を準備しておくことも大切です。「駐車場としての活用」や「アパート建設向け」など、具体的な活用案を提案することで買い手の関心を引きやすくなります。不動産ポータルサイト、チラシ、SNSなどを活用し広範囲にアプローチすることで、成約率を高めることが可能です。

📊 解体と売却の費用一覧表

項目 費用の目安 備考
木造住宅解体(30坪) 90~150万円 坪単価3~5万円
鉄骨造住宅解体(30坪) 180~210万円 坪単価6~7万円 ​
樹木撤去 1~5万円/本 幹の太さで変動 ​
浄化槽撤去 約15万円
固定資産税増額 最大6倍 住宅用地特例が外れるため

参考)家を解体して更地にすると固定資産税が上がるって本当?その仕組…

仲介手数料 (売却価格×3%+6万円)+消費税 売却時に発生

解体工事を成功させるには、費用の全体像を把握し、税負担の変化を理解し、信頼できる業者を選定することが不可欠です。複数の見積もりを比較し、内訳を細かくチェックすることで、想定外のコスト増を防げます。

解体後の固定資産税増額リスクを考慮し、売却タイミングを慎重に計画することで、手元に残る金額を最大化できます。不動産仲介との連携をうまく活用すれば、資金計画の不安を解消しながらスムーズな取引が実現できるでしょう。

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建物の解体後に固定資産税が上昇する理由!税負担を減らす方法 | イエウール土地活用

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