トリプルガラス防犯対策をリクシルで実現する選び方と費用

トリプルガラス・防犯・リクシルで選ぶ安心窓の全知識

トリプルガラスを選べばそれだけで空き巣を防げると思っていませんか?実は、選び方を誤ると30万円以上かけても侵入を許してしまう場合があります。

🔍 この記事のポイント
🪟

トリプルガラスだけでは防犯不十分

3枚構造は断熱が主目的。防犯性を高めるには「安全合わせトリプルガラス(CPマーク付)」の選択が不可欠です。

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リクシルの防犯ガラスラインナップ

リクシルはTW・EWシリーズで安全合わせトリプルガラスを用意。空き巣の7割が「5分以内に侵入できなければ諦める」事実を活用した製品設計です。

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補助金で費用を大幅削減できる

「先進的窓リノベ2025事業」を活用すれば、大サイズの外窓交換で最大22万円の補助が受けられます。2025年度中の申請がお得です。


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トリプルガラスの防犯性の正体と、リクシル製品で何が変わるか

トリプルガラスとは、3枚のガラスと2つの中空層を組み合わせた複層ガラスのことです。この構造はもともと断熱性能を高めるために設計されたものであり、単板ガラスと比べて熱貫流率が約8倍改善されます。北海道を含む省エネ区分1の地域では、新築住宅の約87%がトリプルガラスを採用しているというデータ(住宅金融支援機構フラット35住宅仕様実態調査」より)が示すように、断熱性の高さが第一の特長です。
ただし、ガラスが3枚ある分だけ、空き巣が破るのに時間がかかるのも事実です。単板ガラスに比べれば打ち破りの手間は増えるため、「防犯効果がやや高い」とは言えます。しかし、3枚のガラスがすべて一般的な透明ガラスである場合は、繰り返し強い力を加えられると貫通穴を開けられてしまうリスクが残ります。つまり「トリプルガラス=防犯性が高い」という認識は少し早合点ということです。
ここで重要なのが、リクシルが用意している「安全合わせトリプルガラス」という選択肢です。これは3枚のガラスのうち中間のガラスを防犯用の特殊中間膜付きの合わせガラスにした製品で、バールなどの鈍器で叩いても貫通穴が開きにくく設計されています。この製品は官民合同会議が定める「防犯性能の高い建物部品(CPマーク)」に認定されており、単なるトリプルガラスとは防犯性能が根本的に異なります。
リクシルの「高性能窓 TW」や「LIXIL 高性能窓 TW ガラス設定(安全合わせ・防災安全合わせガラス含む)

トリプルガラスの防犯で知っておくべき「5分ルール」とCPマークの意味

空き巣の侵入対策において、最も重要な基準が「5分ルール」です。財団法人都市防犯研究センターの調査によれば、元泥棒を対象とした調査で「2分以内に侵入できなければ諦める」が約17%、「2〜5分以内に諦める」が約51%という結果が出ています。これを合計すると、5分以上侵入を阻止できれば、約7割の空き巣を未然に防ぐことができるという計算になります。
では、何分耐えられるかの「基準」を満たした製品に与えられるのがCPマーク(Crime Prevention)です。CPマーク付きの防犯ガラスとは、試験機関による破壊試験で一定時間以上侵入を阻止できることが確認された製品を指します。リクシルの安全合わせトリプルガラスはCPマーク認定製品であり、この条件を満たしています。
一方、一般のトリプルガラスにはCPマークが付いていないケースが多く、その場合は防犯対策として不十分と判断されます。CPマークがあるかどうかが条件です。製品を選ぶ際には、カタログやスペック表でCPマークの有無を必ず確認しましょう。確認方法は、リクシルの製品ページで各ガラスの「防犯」マークの有無をチェックするだけです。

ガラスの種類 防犯性 CPマーク 断熱性
一般トリプルガラス(クリア) △ やや高い なし ◎ 高い
安全合わせトリプルガラス ◎ 非常に高い ✅ あり ◎ 高い
Low-E安全合わせトリプルガラス ◎ 非常に高い ✅ あり ◎◎ 最高水準
防犯合わせ複層ガラス(ペア) ◎ 非常に高い ✅ あり ○ 中程度

参考:警察庁「侵入窃盗の侵入口・侵入手段」データおよびCPマーク制度の概要
警察庁 住まいる防犯110番 ガラス破りの手口と対策

リクシルのトリプルガラスに防犯フィルムを貼ると起きる「熱割れ」リスク

防犯性を追加したいと考えて、トリプルガラスに防犯フィルムを後貼りしようとする方が少なくありません。しかし、これは逆効果になる可能性があります。リクシル公式FAQでも「窓ガラスに断熱・遮熱やガラス飛散防止のフィルムシートを貼ることは推奨しない」と明記されています。
理由は「熱割れ」のリスクです。熱割れとは、太陽光がガラスに当たることでガラスの中央部が熱くなり、太陽光が当たりにくいガラス端部との温度差が生じ、膨張率の違いからひび割れが発生する現象です。フィルムを貼ると、ガラス面の熱吸収量が増加し、このリスクが急激に高まります。特にトリプルガラスやLow-Eガラスは通常の単板ガラスに比べて熱を溜め込みやすい構造のため、熱割れが起きやすくなります。
これは使えそうな情報です。熱割れが起きると、ガラス交換費用として最低でも数万円、複層ガラス丸ごと交換が必要な場合は10万円以上の出費になることもあります。さらに、フィルム施工直後であれば施工業者との責任問題になりかねません。
フィルム以外のリスクとして、ガラス面にカーテンが密着している状態や、窓の前に大きな家具を置いているケースでも、同様の熱割れが起きることがあります。防犯性を上げたい場合は、後からフィルムを貼るのではなく、最初から安全合わせトリプルガラスを採用するのが、トラブルを回避するための一択です。
参考:LIXIL公式Q&A 窓ガラスへのフィルム施工に関する注意事項
LIXIL FAQ:窓ガラスにフィルムシートを貼っても良いですか?

リクシル トリプルガラスを使った防犯リフォームの費用と補助金の活用法

リクシルの安全合わせトリプルガラスを採用した防犯リフォームは、決して安くはありません。一般的な腰窓(幅1800mm×高さ1200mm)を基準とした費用目安は以下のとおりです。

リフォームの方法 製品名 費用目安(税込)
外窓交換 LIXIL リプラス居室仕様TW 防犯合わせトリプルLow-Eガス入り 約346,000円/ヶ所
内窓設置 LIXIL インプラス アルゴンガス入りLow-E安全合わせ 約147,000円/ヶ所

費用だけ見ると高額に感じます。しかし、ここで見落としてはならないのが補助金の存在です。「先進的窓リノベ2025事業」は断熱性能の向上を目的とした国の補助制度ですが、安全合わせトリプルガラスを採用すれば防犯リフォーム目的でも申請が可能です。大サイズの外窓交換(面積2.8㎡以上)の場合、補助額は最大22万円に達します。補助後の実質負担は先ほどの外窓交換であれば12〜13万円台まで下がる計算になります。痛いですね、とはならずにすむ制度です。
また、東京都内にお住まいの場合は「既存住宅における省エネ改修促進事業」と2つを併用できるため、さらに最大11万円が追加で補助されます。補助金の手続きは施工業者を通して行うのが一般的なので、リクシル認定のリフォーム店に相談する際に補助金の対象になるかどうかを確認することが最初のステップです。
なお、先進的窓リノベ事業は2025年度中の工事完了が条件となる場合が多いため、早めに動くことが重要です。補助金には期限があります。

古いサッシへの安全合わせトリプルガラス交換が逆効果になるケースとは

この視点は検索上位の記事ではあまり取り上げられていませんが、実際の防犯リフォームで見落とされがちな落とし穴があります。それは「古いサッシはガラスを交換しても意味がない場合がある」という点です。
アルミサッシの一般的な寿命は20〜30年とされており、古い製品のクレセント錠(窓の鍵)はロック機能がないものが多く、窓を外から上下に強く揺らすだけで解錠できてしまうケースが報告されています。いくら防犯性の高い安全合わせトリプルガラスに交換しても、鍵そのものが簡単に外から操作できる状態では、空き巣は鍵を開けて窓から侵入します。ガラスを破る必要すらありません。
さらに構造上の問題として、古いサッシはガラス溝の幅が狭いため、トリプルガラスの厚さに対応できないケースもあります。この場合は「アタッチメント付き複層ガラス」という選択肢もありますが、ガラスの種類が限定されるため、最初からサッシごと交換するほうが防犯効果は確実です。
具体的には以下のような判断基準が目安になります。

  • 🏠 築20年以上の住宅:サッシの状態を専門業者に確認してもらう。クレセント錠のロック機能の有無を確認する。
  • 🔑 鍵がぐらつく・締まりが悪い:ガラス交換より先にサッシ交換または補助錠の設置を検討する。
  • 🆕 築浅・新築に近い住宅:安全合わせトリプルガラスへの交換または内窓(インプラス)設置で十分な防犯効果を得られる。

サッシの状態を確認することが条件です。リクシルの「プラス防犯リフォーム」相談窓口では、こうした現状調査から製品選定まで一括でサポートしてもらえるため、まず相談してから施工内容を決めるのが賢い進め方です。
参考:一戸建て住宅の窓からの侵入と旧来のサッシが持つ構造的弱点について
LIXIL 防犯対策4つのポイント|窓リフォームの選び方と費用目安