都会メリットしかない不動産投資の落とし穴

都会メリットしかない

都心物件の利回りは地方より約3%低いケースが多いです。

この記事のポイント
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都会の不動産投資の実態

交通利便性と賃貸需要の安定性は高いが、物件取得コストと利回りの低さがネック

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物件価格高騰のリスク

東京23区の新築マンション平均価格は1億円を超え、初期投資のハードルが上昇

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空室リスクと収益性

都心は空室率が約3%低いが、高い税負担と維持費用が収益を圧迫


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都会の交通インフラが不動産価値を押し上げる理由

 

都会の最大のメリットは、圧倒的な交通インフラの充実です。東京都内では東京メトロやJR、私鉄など多様な路線が網の目のように張り巡らされ、主要駅へのアクセスが非常に良好です。

この交通利便性は不動産価値に直結します。

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鉄道アクセスの良好なエリアでは、物件価格が著しく上昇する傾向が確認されています。中国の研究では、鉄道路線の総延長が1%増加すると住宅価格が約0.0233%上昇することが示されています。つまり交通インフラが優れているほど、不動産の資産価値は高まるということですね。

参考)https://www.mdpi.com/2071-1050/12/4/1497/pdf

不動産従事者にとって、駅近物件や複数路線が利用できる物件は、入居者募集の際に大きなアピールポイントになります。通勤時間の短縮は入居希望者にとって重要な判断材料で、特に単身者や共働き世帯からの需要が高いです。交通の便が良いエリアでは車を持たずに生活できるため、駐車場代や車の維持費を節約したい層からも支持されます。

都心部では移動時間が短縮されるだけでなく、駅周辺にスーパーマーケットやドラッグストア、飲食店などの生活施設が集積しているため、日常生活の利便性も格段に向上します。この「歩いて暮らせる街」という価値は、今後さらに注目されるでしょう。

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都会の賃貸需要が安定している背景

都会、特に東京23区内では、全国でも屈指の安定した賃貸需要があります。

その理由は人口集中と雇用機会の豊富さです。

単身者や外国人、転勤者など流動性の高い層が多く、空室が発生しても比較的早期に入居者が決まりやすい市場環境が整っています。

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データで見ると、首都圏の入居率はその他の地方エリアと比較して約3%高い水準を維持しています。地方では空室リスクが高く、一度空室になると長期化する傾向がありますが、都心部ではこのリスクが大幅に低減されます。

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特に副都心エリア(新宿区・渋谷区・豊島区・文京区など)では、若年層を中心とした賃貸需要が極めて安定しています。学生や新社会人に人気の大学や企業が集中しているため、毎年一定数の入居希望者が見込めるのが強みです。

賃貸需要の安定性は、不動産投資における最重要課題である「家賃収入の継続性」に直結します。空室が続けば収入がゼロになる一方で、税金や管理費、ローン返済などの支出は継続するため、経営状況は一気に悪化します。都会ではこのリスクが低いのが最大のメリットですね。

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都会の物件価格高騰が投資採算を圧迫

都会の不動産投資における最大のデメリットは、物件取得費の高さです。東京23区の新築マンション平均価格は2023年に1億円を超え、2024年も同様の高水準が続いています。特に都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)では1億円台後半に達し、一部では100億円を超える超高級マンションも登場しました。

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地価や建築費の上昇により、新築物件による不動産投資のハードルは年々上がっています。地方都市であれば3,000万円程度で取得できる物件が、東京都心では1億円を超えるケースも珍しくありません。初期投資額が大きいため、融資を受ける際の審査も厳しくなりがちです。

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さらに都心物件は利回りが相対的に低い傾向があります。地方物件の利回りが高い一方で、都心は賃貸需要が安定している分、表面利回りが低く設定されています。投資した資金を早期に回収したい投資家にとっては、この点がネックになります。

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高い物件価格に加えて、都心部では固定資産税や都市計画税などの税負担も重くなります。収益性を確保するためには、物件選びと収支計画の綿密なシミュレーションが不可欠ですね。

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都会の生活インフラ充実が入居者満足度を高める

都会では生活に必要な施設が徒歩圏内に揃っているため、入居者の満足度が高まります。24時間営業のスーパーやコンビニ、ドラッグストアがいたる場所にあり、仕事や用事の帰り道でも気軽に立ち寄れます。飲食店やカフェも数多く、新しい店や人気店を巡る楽しみも尽きません。

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医療機関や教育施設も充実しており、急な体調不良や子どもの通学にも対応しやすい環境です。家電量販店やショッピングモールも豊富で、欲しいものがすぐ手に入る利便性は、地方では得られない大きな魅力です。

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通信インフラも整っており、高速インターネットが各家庭に普及しています。テレワークやオンライン授業が増えた現在、安定したネット環境は入居者にとって必須条件となっています。都会の物件はこの点で他の地域より優位に立っているわけです。

不動産従事者としては、こうした生活インフラの充実を物件紹介の際に積極的にアピールすることで、成約率を高められます。周辺施設の情報を詳細に提供すると、入居希望者の安心感につながりますよ。

都会の不動産投資で避けるべき物件の特徴

都会であっても、選んではいけない物件があります。まず避けるべきは、都内で比較的安価だからといって安易に選んでしまうエリアや物件です。価格が安いエリアには、交通アクセスの悪さ、治安の問題、周辺環境の衰退など、潜在的なリスクが隠れている可能性があります。

具体的には、最寄り駅から徒歩15分以上かかる物件や、バス利用が前提となる物件は要注意です。都心の利便性を求めて入居する層にとって、駅から遠い物件は魅力が大きく低下します。また、築年数が古くリフォームされていない物件も、入居者確保が難しくなります。

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さらに、周辺に競合物件が過剰に供給されているエリアも慎重に判断すべきです。供給過多になると空室リスクが高まり、家賃競争に巻き込まれる可能性があります。地方物件のように利回りが高くても、都心で需要が少ないエリアは長期的な収益確保が困難です。

物件選びでは、表面利回りだけでなく、実質利回りや将来の資産価値の維持可能性を総合的に評価することが重要です。不動産従事者として、顧客に対してこれらのリスクを丁寧に説明し、適切な物件選定をサポートすることが求められます。


参考:都心と地方の不動産投資の違いを詳しく解説
参考:東京vs地方の収益性比較データ

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