ワイド団信の金利を比較して持病でも得する住宅ローン選び

ワイド団信の金利を比較して最適な住宅ローンを選ぶ方法

上乗せ金利が「同じ0.3%」に見えても、ベースの表面金利次第でソニー銀行の方が総額100万円以上お得になるケースがあります。

ワイド団信 金利比較 3つのポイント
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上乗せ金利の相場は+0.2〜0.3%

多くの銀行で+0.3%が標準。ソニー銀行は+0.2%と業界最低水準。3,500万円・35年ローンでは総返済額が約180万円変わる。

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表面金利+上乗せのトータルで比べる

上乗せが低くてもベース金利が高ければ意味がない。必ず「実質金利(手数料込み)」で横比較するのが正解。

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加入年齢・審査条件にも差がある

借入時年齢の上限が50歳未満〜65歳未満と銀行によって大きく異なる。持病の種類によっては申込順序で通過率が変わる。

ワイド団信の金利上乗せ幅:銀行別の最新比較

ワイド団信を利用すると、通常の住宅ローン金利に年0.2〜0.3%が上乗せされます。 これは一見「わずかな差」に思えますが、数字の正体を知ると印象が変わります。

参考)ワイド団信を徹底比較!住宅ローンは持病があっても借りられる

借入額3,500万円・35年ローンで上乗せが+0.3%になった場合、月々の返済額は約4,000〜5,000円増加し、総返済額は約180万円多くなります。 払い続けると、新車1台分以上を余計に支払う計算になるわけです。

参考)【2025年12月更新】ワイド団信の判断基準|上乗せ相場と通…

2026年1月時点の主要銀行のワイド団信金利をまとめると次のとおりです。

金融機関 ワイド団信 上乗せ金利 変動ベース金利(目安) 加入時年齢上限
auじぶん銀行 +年0.3% 年0.834% 65歳未満
ソニー銀行 +年0.2% 年0.997% 65歳未満
みずほ銀行 +年0.3% 年0.525% 65歳未満
住信SBIネット銀行 +年0.3% 65歳以下

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特徴的なのはソニー銀行の+0.2%という設定です。 ただし、ベースの変動金利が他行より高めなため、上乗せ幅だけで比較するのは禁物です。つまりトータルの実質金利で判断するのが原則です。

参考)ソニー銀行住宅ローンの口コミ・評判は悪い?審査は甘い・厳しい…

不動産業の現場でよくある落とし穴が「上乗せ0.3%だからどこも同じ」という思い込みです。手数料込みの実質金利まで含めた総返済額で比較して初めて、お客様への最適な提案ができます。

ワイド団信の審査条件と持病の通過目安

ワイド団信の最大の特徴は、高血圧・糖尿病・肝炎などの持病があっても加入できる可能性があることです。 一般団信では弾かれるケースでも、ワイド団信なら審査が通るケースは決して珍しくありません。

参考)ワイド団信とは?一般団信との保障内容の違いや注意点を解説|M…

ただし、どの程度の症状なら通過できるかについて、銀行は明確な基準を公表していません。 「申し込んでみないと分からない」というのが現実です。これは不動産業者として覚えておくべき重要なポイントです。

参考)ワイド団信を徹底比較!保障内容や加入条件も

通過率を上げるために実務で重要なのが申込む順序です。

  • 🩺 直近の健診結果・投薬状況・通院履歴を整理してから申し込む
  • 🏦 複数行に同時期に申し込まない(謝絶が他行の審査に影響する可能性がある)
  • 📋 持病の種類によっては、主治医の診断書や処方箋の写しを先に準備する

加入時年齢の上限も銀行によって異なります。 50歳未満、51歳未満、65歳未満と幅があるため、年齢が上がるほど選択肢が絞られます。これは意外ですね。40代後半のお客様には、まず年齢制限をクリアしている銀行から優先的にリストアップするのが現実的です。

参考)ワイド団信の取り扱い銀行おすすめ5選!選ぶ際の注意点も解説

ワイド団信の金利上乗せによる総返済額の試算

数字で感覚をつかんでおきましょう。上乗せ金利がいくら増えると、実際の家計にどのくらい響くかをシミュレーションします。

借入額4,000万円・35年・元利均等返済・金利変動なしの試算:

比較 月々返済額の差 総返済額の差
一般団信 vs ワイド団信 (+0.3%) 約+月2,840円 約+224万円
ワイド団信 (+0.3%) vs (+0.2%) 約-月950円 約-80万円

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+0.3%の差が35年で224万円になるという数字は、お客様にとって「えっ、そんなに?」と感じる金額です。でも逆に考えれば、持病があっても住宅を取得できるための「保険の対価」とも言えます。

問題はその金額をきちんとお客様に伝えているかどうかです。不動産業の現場では、この試算を見せながら「それでも持病があって住宅を手に入れる価値があるか」を一緒に考える姿勢が信頼につながります。

また、借入額が3,000万円でも+0.2%の上乗せで年間約3.2万円の返済増になります。 10年で32万円、35年で112万円以上の差になるということですね。

参考)不動産購入前に知っておきたい!住宅ローン団体信用生命保険の基…

ワイド団信を選ぶ際の比較ポイントと落とし穴

ワイド団信を比較する際に見るべき項目は金利だけではありません。いくつかの落とし穴を知っておくと、提案の質が上がります。

チェックすべき5つのポイント:

  1. 💡 上乗せ金利の幅:+0.2%〜+0.3%を基準に確認(+0.4%以上は割高)

    参考)https://allabout.co.jp/gm/gc/416509/

  2. 🏦 ベースの表面金利+上乗せ後の実質金利:手数料込みで総返済額を比較
  3. 📅 加入時の年齢上限:50歳未満・51歳未満・65歳未満と行によって差がある
  4. 📜 保障内容:死亡・高度障害のみか、リビングニーズ特約付きかを確認
  5. 🔍 引受基準の透明性:基準が非公開の銀行では事前相談が実質必須

ワイド団信の上乗せ金利が「低い」銀行として注目されるソニー銀行(+0.2%)ですが、ベース変動金利は年0.997%と他行より高い設定です。 みずほ銀行のワイド団信は上乗せ+0.3%ですが、変動ベース金利が年0.525%(2025年時点)と低めなため、トータルでは競争力があります。 結論は「上乗せ金利単体ではなく、実質金利トータルで比較する」です。diamond-fudosan+1

また、フラット35(2026年2月の最頻金利:2.26%)はワイド団信が不要な代替手段ですが、金利水準が変動型より高い点に注意が必要です。

参考)住宅ローンの金利推移(変動・固定)は? 最新の動向や金利タイ…

参考:ワイド団信の上乗せ相場と2025〜2026年の一次情報が詳しい。

【2025年12月更新】ワイド団信の判断基準|上乗せ相場と通過目安(behavior.co.jp)

不動産業従事者だけが知るべき:ワイド団信の提案タイミングと活用法

「ワイド団信は持病のあるお客様専用」と考えていると、提案のタイミングを逃します。

実は、一般団信で審査を通した後にワイド団信を検討すべきケースが存在します。 告知事項のグレーゾーン(過去5年以内の入院歴・定期的な通院)がある場合、一般団信の告知義務違反リスクを避けるためにワイド団信を最初から選ぶ判断が適切なことがあります。これは使えそうです。

不動産業者として押さえておきたい実務フローは次のとおりです。

  1. 購入相談時に「過去5年以内の通院・入院・手術歴」を自然にヒアリング
  2. 持病や服薬歴がある場合は、一般団信の告知書サンプルを見せて自己判定を促す
  3. グレーゾーンと判断したらワイド団信対応銀行を優先してリスト化する
  4. 複数行の事前審査を同時進行し、謝絶が出た場合の次の手(フラット35など)も案内する

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こうした流れを事前に整えることで、持病持ちのお客様が「ここに相談してよかった」と感じる提案になります。お客様が自分で調べる前にこの情報を提示できるかどうかが、不動産業の現場での差別化ポイントです。

参考:告知義務と一般団信に入れない病気の詳細はこちら。

団体信用生命保険に入れない病気とは?うつ病・適応障害・B型肝炎(diamond不動産研究所)

参考:ワイド団信の取り扱い銀行の最新比較はこちら。

ワイド団信を徹底比較!住宅ローンは持病があっても借りられる(AT MONEY)