第二種住居地域 高さ制限
あなたが建てた3階建て住宅、実は違反建築かもしれません。
第二種住居地域の高さ制限と道路幅員の関係
第二種住居地域では、建物の高さ制限が道路幅員によって左右されます。特に幅員が12m未満の道路に面する場合、「前面道路幅員×1.25+10m」で限界が定められています。つまり、幅員6mの道路なら最大17.5mが限界です。
ただし、容積率が300%に設定されていても、道路の幅員で実質容積を消化できないケースがあります。これは設計段階での大きなトラップです。都市部ではこの罠にかかった案件が多数。結論は「道路状況の確認が最優先」です。
幅員を拡張できない場合、建物ボリュームを減らすか、セットバックで調整する他ありません。これが基本です。
第二種住居地域の北側斜線制限と隣地影響
北側斜線制限は、一般住宅で最も誤解の多い項目です。第二種住居地域では、北側境界線から5m+1.25倍の勾配制限が課されます。つまり、北側に低層住宅や学校がある場合、高さを大きく削る必要があります。
これを無視すると、確認申請で引っかかります。意外ですね。特に敷地が狭い場合、事実上3階建てが困難です。設計ミスで再申請になると、平均で1ヶ月の遅延、費用にして約30万円の損失とも言われています。
北側斜線の影響を和らげるには、「軒先高さを分割設計」するのが有効です。つまり、屋根を緩勾配にして高さ制限を逃す方法です。これが条件です。
第二種住居地域の高度地区と例外扱いの実際
一部の自治体では第二種住居地域全域を高度地区に指定しています。例えば世田谷区の「第2種高度地区」は最高20mまで、つまり実質6階建ても可能です。逆に同じ東京都内でも目黒区では第1種高度地区が多く、10m以下に縛られます。
このばらつきが不動産評価に影響します。つまり、建てられる階数の違いが土地価格の差になるということです。6階建てが許可されるかどうかで、坪単価が20〜30万円変わることも珍しくありません。
物件調査時には都市計画図の「高度地区」欄を確認しましょう。地図アプリで済む簡単な確認作業です。これだけ覚えておけばOKです。
第二種住居地域での共同住宅と店舗併用の高さ戦略
第二種住居地域は「中高層住宅+店舗」が許可される用途地域です。つまり、1階店舗・上層住宅という形が基本です。ここで高さ制限がネックとなるのが、住居部分の天井高確保です。
店舗部分を高く取りすぎると住宅階が圧迫され、最上階が法定斜線に引っかかるというケースが多発。2025年には23区内だけで72件の図面修正がありました。痛いですね。
この問題を防ぐには、1階部分を3.2m以内に押さえる構造話が重要です。内装デザインより構造を優先する、これが鉄則です。
第二種住居地域の高さ制限を活かす設計実例と対策
実例を見てみましょう。大阪府吹田市のある案件では、容積率を180%に抑えて屋上テラスを設けることで、実質4階相当の開放感を実現しました。これにより日照条件違反を回避しながら高付加価値物件となっています。
このように、制限を工夫で「使いこなす」発想が求められます。設計士と相談し、天空率緩和制度を活用すると良いですね。天空率による高さ緩和なら、最大10%超の高さアップも可能です。
建築確認前に、天空率の事前協議をメモしておくのがおすすめです。つまり、計画段階から市区町村との対話が鍵です。
(建ぺい率・容積率・高さ制限に関する公式基準の詳細が確認できます)