賃貸不動産経営管理士試験合格率の推移と難易度を徹底解説

賃貸不動産経営管理士試験の合格率と難易度を徹底解説

「勉強100時間でラクに受かる」と思ってたら、10人中7人が落ちています。

📊 この記事の3つのポイント
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合格率は右肩下がり

令和7年度の合格率は29.5%。2016年には55.89%あったのに対し、国家資格化以降は24〜31%台に下落。過去問だけでは通用しにくくなっています。

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5問免除で合格率が約7〜9ポイント上がる

令和7年度は5問免除受講者の合格率36.6%に対し、非受講者は約20〜22%。講習(費用18,150円)を受けるかどうかで合否が変わる可能性があります。

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勉強時間の目安は100〜250時間

宅建の300〜400時間より少ないとはいえ、「ゼロ知識・ゼロ対策」では不合格リスクが高い。学習計画と出題分野の把握が合格への近道です。


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賃貸不動産経営管理士試験の合格率と過去10年の推移

 

令和7年度(2025年度)の賃貸住宅管理業法が追加されたことです。これにより出題領域が広がり、難易度が上昇しています。
合格率は下がっています。ただし試験は相対評価(合格基準点方式)なので、受験者全体のレベルが上がれば合格ラインも上がります。令和3年度の合格点が40点という高水準になったのも、その典型例です。
参考:賃貸不動産経営管理士試験の統計データはこちらで確認できます。

受験者数・合格率の推移(賃貸不動産経営管理士試験ドットコム)

賃貸不動産経営管理士試験の難易度と他資格との比較

「宅建より簡単」という声をよく聞きますが、実際のデータで確認してみましょう。以下は不動産系国家資格の合格率・勉強時間の比較です。

資格名 合格率 必要勉強時間の目安
不動産鑑定士 4〜6% 約3,000時間
土地家屋調査士 8〜10% 約1,000時間
マンション管理士 8〜10% 約500時間
宅建士 15〜18% 約300〜400時間
管理業務主任者 20〜23% 約300時間
賃貸不動産経営管理士 24〜30% 約100〜250時間

合格率だけを見ると、宅建(約17%前後)より高水準にあります。宅建が偏差値55〜56の難易度と言われているのに対し、賃貸不動産経営管理士は偏差値54以下とされています。不動産四冠のなかでは、もっとも取り組みやすい資格です。
これは使えそうですね。ただし注意点があります。
勉強時間の目安が100時間ということは、1日1時間勉強しても3ヵ月以上かかる計算です。週末だけの学習なら半年は見ておく必要があります。試験は毎年11月に実施されるため、最低でも夏前(6〜7月)からの学習スタートが安全です。
また、宅建の知識がある人や不動産実務経験者なら100時間を切ることもありますが、初学者の場合は200〜250時間を見込んでおくのが現実的です。初学者なら250時間が基本です。
参考:各資格の難易度比較について詳しく解説されています。

賃貸不動産経営管理士の合格率・難易度(TAC)

賃貸不動産経営管理士試験の合格点の仕組みと難化の理由

この試験の合格点は毎年変わります。「合格点が固定ではない」という点は、運転免許試験(90点以上で合格固定)と大きく異なります。
合格基準点は、正解率換算でおおよそ70%程度が目安となっています。問題が難しければ合格点は下がり、やさしければ上がる仕組みです。令和3年度の合格点40点は過去最高水準で、それだけ受験者全体の正答率が高かったことを意味します。

  • 令和7年度(2025):38点(50問中)
  • 令和6年度(2024):35点(50問中)
  • 令和5年度(2023):36点(50問中)
  • 令和4年度(2022):34点(50問中)
  • 令和3年度(2021):40点(50問中)

合格点が年によってブレる以上、「○点取れば確実に受かる」という目標設定が難しいです。安定して合格を狙うには、40点以上(正解率80%)を目標に学習することが推奨されています。
難化傾向が続く理由も整理しておきましょう。受験者数が年々増加していること、受験者の質(事前学習量)が上がっていること、そして出題範囲に賃貸住宅管理業法が加わったことが主因です。今後も宅建士と同様に20%以下に下落する可能性があるとも指摘されており、早めに受験することにメリットがあります。
合格点は年ごとに変わります。つまり「40点を目指す」勉強が原則です。
参考:令和7年度の合格発表と総評はこちらで確認できます。

令和7年度賃貸不動産経営管理士試験の結果概要(PRTimes)

賃貸不動産経営管理士試験の5問免除講習で合格率はどう変わるか

「5問免除なんて大差ない」と思っていたら、令和7年度のデータは見逃せません。
令和7年度(2025年度)のデータを比べると、5問免除講習受講者の合格率は36.6%、全体の合格率は29.5%でした。その差は実に7.1ポイントにのぼります。令和6年度でも、受講者29.7%に対して全体24.1%という5.6ポイントの開きがありました。

年度 全体の合格率 5問免除受講者の合格率
令和7年度(2025) 29.5% 36.6%
令和6年度(2024) 24.1% 29.7%
令和5年度(2023) 28.2% 32.3%
令和4年度(2022) 27.7% 30.7%
令和3年度(2021) 31.5% 36.0%

5問免除講習とは、事前に指定された講習を受講することで、本番試験の50問のうち5問(問46〜問50)が免除される制度です。講習は「受講した年度」または「翌年度」の試験で有効です。受講費用は18,150円(別途テキスト代4,400円)かかります。
合格率が上がる理由は2つあります。1つは単純に解答する問題が45問になることで、不確かな問題数が減ること。もう1つは講習を通じてモチベーションが高まり、学習が深まる効果があるとされています。
合格を確実にしたい場面では、5問免除講習の受講を検討する価値があります。費用は2万円台ですが、万一不合格になって再受験すれば受験料や学習コストがさらにかかります。一発合格を狙うなら、講習費用は合理的な投資といえるでしょう。
参考:5問免除講習の詳細はこちらで確認できます。

賃貸不動産経営管理士の5問免除とは?(アガルートアカデミー)

賃貸不動産経営管理士試験に合格するための勉強法と活用価値

試験合格後に得られるメリットを把握することは、学習のモチベーション維持に直結します。まずメリットから確認しましょう。
賃貸不動産経営管理士の資格保有者の想定年収は400〜800万円とされており、管理会社勤務では550〜650万円が相場感です。資格手当・昇進・転職活動での評価という3つのルートで収入アップにつながります。実際に「賃管+宅建のダブル資格で年収50万円アップ」という事例も報告されています。
また、賃貸住宅管理業者が設置を義務づけられている「業務管理者」に就くためには、この資格が必要です。200戸の物件を管理する事業所であれば1名以上の配置が求められるため、業界内での需要は高く安定しています。
合格のための勉強法は以下の流れが基本です。

  • 🎯 出題範囲を把握する:最出題数が多いのは「賃貸住宅管理業法」(約20問)。ここを最初に固めます。
  • 📖 公式テキストを読み込む:「賃貸不動産管理の知識と実務」(公式テキスト)が試験の基盤。まず1周通読しましょう。
  • 📝 過去問を繰り返す:3周以上を目標に。ただし近年は過去問にない新傾向問題も増加しているため、過去問だけでは足りません。
  • 📅 模擬試験を活用する:本番形式で時間配分を練習。弱点分野の炙り出しにも有効です。
  • 🔍 法改正・最新情報をチェック:賃貸住宅管理業法は改正が多いため、受験年度の最新情報を必ず確認します。

独学でも十分合格できますが、「出題傾向が変化している」「法改正が多い」という点を踏まえると、通信講座や予備校のカリキュラムを併用することで学習効率が高まります。効率よく学べる環境が条件です。
試験合格は生涯有効(資格登録の有効期限は5年で新が必要)です。一度取得すれば更新手続きを続ける限り、長期にわたってキャリアに活かせる資格です。
参考:賃貸不動産経営管理士の合格後の活用方法について詳しく解説されています。

賃管をどう活かす?合格後の仕事・転職・年収アップまで全まとめ

2026年版 賃貸不動産経営管理士 合格のトリセツ 過去問題集